【戦乱の中を生き抜いた芸能者の半生を上演】〜石牟礼道子「西南役伝説」より浄瑠璃芝居「六道御前」

エリート情報成田版 2月8日発行誌に
取材記事が掲載されています。

以下本文。
  
【戦乱の中を生き抜いた芸能者の半生を上演】〜石牟礼道子「西南役伝説」より浄瑠璃芝居「六道御前」
「西南役伝説」には、戦乱の波に巻き込まれながらも必死に生き抜いた人々の姿が描かれている。
その中に収められている「六道御前」(ろくどうごぜ)は、天涯孤独の芸能者、おろく婆さんの壮絶な半生の物語である。
浄瑠璃(じょろり)芝居「六道御前」では、舞台俳優の金子あいさんが「おろく」となり、三味線(佐藤岳晶さん)と尺八(設楽瞬山さん)の調べに乗せて、語り、舞い、歌う。
演出を担当した笠井賢一さんは、石牟礼さんの作品世界について、「詩と歌と劇の豊穣さが一体化した芸能の力に満ちている」と語る。
石牟礼さんは、女流義太夫を夢見ていた母親のハルノさんが「月にむらぐも花に風」と口ずさんでいたのを覚えており、自らも歌っていた。金子さんがそれを録音し、佐藤さんが曲を付け、芝居に盛り込んだ。
石牟礼さん90歳の時、石牟礼さんが暮らす熊本の療養所でこの作品を披露した。「お化粧して見に来てくれて、祝いの歌の場面では手拍子を打ったりなど、嬉しそうにご覧になって下さいました。名誉なことです」と笠井さん。「これからも石牟礼さんの歌を歌い継いでゆきたいと思います」
2月28日(金)、成田市文化芸術センター・スカイタウンホール(JR・京成「成田駅」山道口)にて。
13時半〜と、18時〜の2回公演。
一般3500円、グループ券3000円(2人以上で1人につき)、高校生以下1500円。
問/080-5192-5241成田アートアクション実行委員会
※記事及び写真は、著者の許可を頂き掲載させて頂いています。

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